2018.03.04
Mapbox
みなさん、Mapbox というサービスはご存知ですか?
Mapbox は、Google Maps APIs によく似たWEB地図サービスです。最近利用者が増えているようなので、本ブログでも簡単にご紹介いたします。
Mapboxでできること
地図表示 | 道路地図、航空写真が表示可能です。 |
---|---|
地図デザインのカスタマイズ | Open Street Map をベースに様々なカスタマイズが可能です。 |
REST APIs | 以下のようなAPIがあります。 Directions API: ルート検索 ※上記以外にもあります。 |
モバイルSDK | Android、iOS版開発ツールが用意されています。 |
料金
無料プランから、アクセス数に応じた有償プランがあります。
Web apps | Mobile SDKs | |
---|---|---|
Free Plan | 50,000 map views/月 50,000 geocode requests/月 50,000 directions requests/月 50,000 Matrix elements/月 | 50,000 monthly active users 50,000 geocode requests/月 50,000 directions requests/月 50,000 Matrix elements/月 |
Free Planを超えた場合 0.50ドル | 1,000 map views 1,000 geocode requests 1,000 directions requests 1,000 Matrix elements/月 | 500 monthly active users 1,000 geocode requests 1,000 directions requests 1,000 Matrix elements/月 |
商用利用
上記プランの価格 + 499ドル
利用方法
Mapbox のサイトよりアカウントを登録します。アカウントを登録すると、自動的に Access Tokens が発行されます。この Access Tokens を使用し、地図の表示や各種APIをコールすることができます。
Mapbox の地図を表示するときは、Mpabox 用の css と js ファイルをロードします。下2行は、ジオコーデングのコントロールを使用するためのものです。
<script src='https://api.tiles.mapbox.com/mapbox-gl-js/v0.44.0/mapbox-gl.js'></script> <link href='https://api.tiles.mapbox.com/mapbox-gl-js/v0.44.0/mapbox-gl.css' rel='stylesheet' /> <script src='https://api.mapbox.com/mapbox-gl-js/plugins/mapbox-gl-geocoder/v2.2.0/mapbox-gl-geocoder.min.js'></script> <link rel='stylesheet' href='https://api.mapbox.com/mapbox-gl-js/plugins/mapbox-gl-geocoder/v2.2.0/mapbox-gl-geocoder.css' type='text/css' />
JavaScript のソースは以下の通りです。以下の例では、Mapbox 標準のスタイル「streets-v9」を指定しています。航空写真を利用する際は、「satellite-v9」や「satellite-streets-v9」を指定してみてください。
// アクセストークン設定 mapboxgl.accessToken='xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx'; // 地図生成 var map = new mapboxgl.Map({ container: 'mapid', center: [139.7, 35.7], zoom: 10, styles: 'mapbox://styles/mapbox/streets-v9' }); // Navigation Control map.addControl( new mapboxgl.NavigationControl(), 'top-left' ); // Geocoder Control map.addControl( new MapboxGeocoder({ accessToken: mapboxgl.accessToken }));
標準では注記が全て英語で表示されてしまいますが、Mapbox はカスタマイズが可能ですので、注記を全て日本語にすることができます。
下記イメージは、Mapbox のスタイルを作成する「Mapbox Studio」のページです。非常に多くのレイヤに分かれているので、細かく設定ができます。このページで、注記の言語を設定することができます。左側メニューに表示されている「T」はラベルを意味しますので、そちらをクリックし「name_en」の箇所を「name」に変更すると、ラベルが日本語になります。
作成したスタイル保存すると、スタイルのURL「mapbox://~」が作成されますので、このURLを先程の「styles: ~ 」に設定します。
日本語に変更したスタイルを設定したサンプルです。どうですか?日本語になりましたね。
今回使用したスタイルの色合いは、Googleマップ似ていますねー。しかし、注記や施設などの情報量はどうしても少ないようです。その辺りが問題ないのであれば、十分利用可能かと思います。また、Mapboxは、LeafletというJavaScriptの地図ライブラリがベースになっていますので、今回作成したスタイルは、Leaflet でも表示することができます。
Mapboxは、少し前に Softbank が出資したため、これからの成長が期待できるサービスです。
個人的には、よりGISに凝ったサイトであれば、ライブラリが豊富で WebGL に対応した Mapbox もありかなという印象です。
では、今日はこの辺で。
バイ
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