2017.11.25
Google Maps API 用 JAVAライブラリ
みなさん、こんにちは。
Google Maps Geocodeing API や Directions API などを JAVAで利用する時に便利なライブラリがあるのはご存知ですか?
実は、Google社から GitHubで公開されています!
https://github.com/googlemaps/google-maps-services-java
今回は、こちらのライブラリの使い方を解説していきたいと思います。
対象となるAPIは以下の7個になります。
API | 説明 |
---|---|
Directions API | 2点間のルート(ノード座標、ルート距離、所要時間)を取得します。 |
Distance Matrix API | N 対 N のルート距離、所要時間を一括で取得します。 |
Elevation API | ある地点の標高を取得します。 |
Geocoding API | 住所から緯度経度、緯度経度から住所を取得します。 |
Places API | Google が所有する施設などの情報を取得します。 |
Roads API | GPSなどで取得した位置情報を道路上にマッピングした緯度経度を取得します。 |
Time Zone API | ある地点のタイムゾーン(時差)を取得します。 |
上記ライブラリを JAVA で利用するために、Maven または Gradle でライブラリを読み込む設定を行います。最新のバージョンは「0.2.5」のようです。
MAVENの場合
<dependency> <groupId>com.google.maps</groupId> <artifactId>google-maps-services</artifactId> <version>0.2.5</version> </dependency> <dependency> <groupId>org.slf4j</groupId> <artifactId>slf4j-nop</artifactId> <version>1.7.25</version> </dependency>
Gradle の場合
repositories { mavenCentral() } dependencies { compile 'com.google.maps:google-maps-services:0.2.5' compile 'org.slf4j:slf4j-nop:1.7.25' }
では、実際のプログラム方法を解説します。
まず最初に認証を行い、 GeoApiContext を生成します。この処理は、各APIで共通となります。
GeoApiContext の生成
//APIキーを使用する場合(スタンダードプラン用) GeoApiContext context = new GeoApiContext.Builder() .apiKey({API_KEY}).build(); //クライアントIDとクリプトキーを使用する場合(プレミアムプラン用) GeoApiContext context = new GeoApiContext.Builder() .enterpriseCredentials({クライアントID}, {クリプトキー}).build();
Geocoding API
GeocodingResult[] results = GeocodingApi.geocode(context, "東京都千代田区神田錦町3-11").await();
Directions API
LatLng origin= new LatLng(35.6, 139.6); LatLng destination = new LatLng(35.7, 139.7); DirectionsResult result = DirectionsApi.newRequest(context) .origin(origin) .destination(destination) .mode(TravelMode.DRIVING) .await();
Distance Matrix API
LatLng[] origins = new LatLng[2]; origins[0] = new LatLng(35.7, 139.7); origins[1] = new LatLng(35.6, 136.6); LatLng[] destinations = new com.google.maps.model.LatLng[2]; destinations [0] = new LatLng(35.8, 139.8); destinations [1] = new LatLng(35.9, 136.9); DistanceMatrix result = DistanceMatrixApi.newRequest(context) .origins(origins) .destinations(destinations) .mode(TravelMode.DRIVING) .await();
いかがでしょうか?
このように簡単なプログラムで 各 API を実行することができますので、私もよく利用しています!
ライブラリはその他にも、Python、Node.js、Go 言語用もあります。以下のサイトでご確認ください。
ではまた~。
地図や位置情報を用いたシステムのご提案・開発ならマルティスープへ
マルティスープは、創業以来のGISとモバイル開発の実績と技術力で、営業支援システムやリサーチ・公共インフラ・工事・警備業界の現場を支援するシステム開発など、地図や位置情報を使った業務システムの導入のご提案や開発をいたします。
現場をつなぐコミュニケーションが屋内外業務のパフォーマンスを最大限に。マルティスープのiField(アイ・フィールド)®シリーズは、屋内外業務の現場の実力を減少させるコミュニケーション障壁を除き、使い慣れたスマートデバイスを使って 現場の実力をリアルに伝えるサービス。
位置・空間情報のエキスパート集団として一緒に働きませんか?
マルティスープは地図情報をはじめとする位置・空間情報技術のエキスパート集団です。当社で日々研究している地図や位置情報といった技術は、災害支援など貢献度の高いシステムとして使用されることもあれば、スマートフォンアプリのゲームとして使われることもあり、その利用用途・価値は、今後もますます広がっていっています。
私たちの企業理念は、「創る喜び、使う喜び」です。
今後の開発体制をより強化するために、新卒・中途問わず、当社の未来を共に創っていただける新メンバーを募集します!
【関連記事】こんな記事も読まれています
2017.02.11
Directions API で巡回セールスマン問題を解決する
みなさん、こんにちは。
今回は、Google Maps Directions API で、巡回セールスマン問題を解決する方法を解説します!・・・
2016.09.20
みなさん、こんにちは。
Googleマップにあるストリートビューの機能ですが、カスタマイズすれば自分が撮影したパノラ・・・
2016.06.30
みなさん、こんにちは!
Google Maps API のライブラリを読み込む方法は1つじゃないってご存知でしたか?
&n・・・
-
最新記事New Posts
-
人気記事Popular Posts
-
関連タグRelated Tags
-
アーカイブArchive