2020.12.04
A5:SQL Mk-2 のジオメトリ対応
皆さんこんにちは。松原です。A5:SQL Mk-2というSQL開発ツールの作者です。
2020年5月からマルティスープで働かせていただいています。
先日11月27日、テクニカルGr.全体会議でLT会が開かれたわけですが、そこで公開したネタ「A5:SQL Mk-2 のジオメトリ対応 ~MULTISOUPに入社して~」について少し書かせていただこうかなと思います。
私はマルティスープに入社するまでジオメトリ関連のシステムに携わったことがなかったので、ジオメトリとか全く知りませんでした。当然、A5:SQL Mk-2もジオメトリデータに対するサポートは全くありませんでした。
●Version 2.15.0の状況
PostgreSQLにはPostGISという、ジオメトリデータを扱うモジュールがあり、Version 2.15.0でPostGISのジオメトリ型を扱うとバイナリデータ…WKB(Well-Known Binary)として表示されてしまいます。これでは意味が分かりません。WKT(Well-Known Text)形式で表示しなければなりません。
ジオメトリ型は基本形として、Point・LineString・Polygon・ MultiPoint・ MultiLineString・ MultiPolygon・ GeometryCollection があり、最低限これらに対応する必要がありそうです。
ちなみに、このジオメトリ型、X,Yの2次元、X,Y,Zの3次元、X,Y,Z,Mの4次元、X,Y,MのM値を含む2次元が扱えるらしいです…4次元!!。
●Version 2.15.2の状況
拡張WKT(SRIDが付加されたWKT形式)で表示できるようになりました。
Leafletを使用して、地図表示もできます。(今のところ、SRID=4326のジオメトリのみ)
自分の他には、個人的には「地物のクラスタリング表示と四分木空間インデックス」とか「LT会ポスターを作るときに考えたこと」とか面白かったです。
なお、A5:SQL Mk-2の開発は松原個人の活動であり「マルティスープ社」とは一切関連ありません。念のため。
それでは、
バイ!
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