2022.01.27
3次元デジタル地図に関する備忘録
近年、3次元デジタル地図としては、国土交通省が進める3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化のリーディングプロジェクトであるPLATEAUが広く活用されています。
PLATEAUプロジェクトでは、オープンデータとして公開することで、誰もが自由に都市のデータを引き出し、活用できることを目指しています。
このことにより、災害等何かが起こってから3次元デジタル地図データを作成するのでは無く、災害時に誰もがすぐ使えるデータを用意することで、災害対応の迅速化も考慮してプロジェクトは進められています。
3次元デジタル地図データは、以前からも作成・利用はされていたこともあり、このことも踏まえ、3次元デジタル地図に関する備忘録として、簡単ではありますが、以下にまとめます。
1.Walk eye Map(株式会社 ジオ技術研究所)
ジオ技術研究所社が独自に開発した、高精度の3次元デジタル地図の作成技術「D3DG:Digital 3 Dimension Generator」による、歩行者やドライバーの視点に立ったリアルな3次元デジタル地図データです。CGとしての「絵」ではなく、地図としてデータを作成しているので、2次元地図やさまざまなデータとの連携が可能となっています。
また、データソースとして、関連会社であるゼンリン社の2次元デジタル地図を使用することにより、広域なデータの提供、豊富な属性情報とPOI(Point of Interest)情報との併用が可能としています。
リアル交差点情報 広域作成部
出展:ジオ技術研究所社ホームページ
関連URL:https://www.geogiken.co.jp/products/walkeye.html
2.SORAMAP(宙テクノロジー 株式会社)
連続した航空写真(測量用の直下撮影垂直写真を2枚以上)と、複数の基準点(測量座標)から写真測量技術を用いて家屋の3D形状を抽出後、ポリゴンデータとして高精度な3D地図を生成しています。
他社製品の3D地図(2D地図+標高データ)では、各建物の屋上突起物や屋上斜面の形状化が難しいのに対し、宙テクノロジーは写真測量をベースにした、「3次元数値図化モデリング手法」を確立しているため、複雑な建物形状もご要望により3D地図データとしてご提供可能です。
他社製品3Dモデル 宙テクノロジー3Dモデル
(2D地図+標高データ) (3D図化モデル手法)
出展:宙テクノロジー社ホームページ
関連URL:http://www.soramap.jp/soramap.html
3.PLATEAU(Project PLATEAU)
3D都市モデル整備の全国波及と活用拡大を目指す Project PLATEAU では、2020年度中に東京23区をはじめとする全国約50都市で3D都市モデルを整備し、多様なテーマでユースケース開発やハッカソンを実施、プロジェクトにおいて集積した知見や活用手法を集積し、その成果をオープンデータ化することで、全国展開につなげていっています。
また、PLATEAUのデータは、G空間情報センターのホームページにて、CityGML、FBX、OBJ、GEOTiFF、FGDBにてダウンロードできます。
日本橋高島屋近辺(視点:上) 日本橋高島屋近辺(視点:斜め上)
出展:PLATEAU by MLITホームページ
関連URL:https://www.mlit.go.jp/plateau/(PLATEAU)
関連URL:https://www.mlit-data.jp/platform/view/(国土交通データプラットフォームver2.0)
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