2017.11.17
Adobe AIR 上で Googleマップのマーカーを描画できない不具合の解決方法
みなさん、こんにちは。
お客さまから、Adobe AIR 上で Google Maps JavaScript API v3.30 を利用するとマーカーやライン、ポリゴンが描画できないというお問い合わせがありました。
Adobe AIRに関する情報は少ないので、ここでみなさんに情報共有したいと思います。
ちなみに、JavaScriptのバージョンによってエラーになる場合とならない場合があるようです。。。
v3.28 → エラー v3.29 → 成功 v3.30 → エラー
Google Maps JavaScript API は基本的に、3つのバージョンをサポートします。現在は、3.29 がリリースバージョンですが、11月21日に 3.30 がリリースバージョンに変更されます。
あと、数ヶ月は 3.29 を利用できますが、その後は利用できなくなります。
そもそも、Adobe AIR はサポート対象外なのですが、3.29 では動作しているということなので、念のため Google 社に問い合わせしてみました。
結論から言いますと、Adobe AIR の WebKit は古いらしく、「Function.prototype.bind」が実装されていないことが原因のようです。よって、以下の処理を組み込めば動作することが可能となりました!
if (!Function.prototype.bind) { Function.prototype.bind = function(oThis) { if (typeof this !== 'function') { // closest thing possible to the ECMAScript 5 // internal IsCallable function throw new TypeError('Function.prototype.bind - what is trying to be bound is not callable'); } var aArgs = Array.prototype.slice.call(arguments, 1), fToBind = this, fNOP = function() {}, fBound = function() { return fToBind.apply(this instanceof fNOP ? this : oThis, aArgs.concat(Array.prototype.slice.call(arguments))); }; if (this.prototype) { // Function.prototype doesn't have a prototype property fNOP.prototype = this.prototype; } fBound.prototype = new fNOP(); return fBound; }; }
追伸
今回のお客さまは、プレミアムプランをご購入いただいているので、このようなサポートを Google から受けることができました。
プレミアムプランでは、スタンダードプランには無い、24時間の技術サポートや、SLA 99.9%、広告の表示制御などもあります。詳しくは、以下のページをご参照ください。
Google に問い合わせするときは、プレミアムプランユーザ向けの専用のサポートポータルサイトがあり、そこから「CASE」という形で、問い合わせを開始します。24時間対応の受付体制を備え、基本的いつでも、世界中の誰か(グーグルスタッフ)が対応してくれます。朝でも夜中でも、誰かしら返答してくれるのでスピード感がありますし、自分が思っていた以上に手厚くサポートしてくれる印象です。
是非、この機会にプレミアムプランのご導入を検討してみてください!!
お願いいたします m(_ _)m
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