MULTISOUP

MULTISOUP

MULTISOUP

マルティスープ
Staff Blog

Introduction example

2022.03.31

位置を特定する、推定するとは?

20220331

みなさん、こんにちは。

 

 

住所から行きたい場所(例えば、レストラン等)を検索したり、現在位置をスマホのGPSから取得してGoogleMap上に表示したりと、我々は何かの情報から位置を特定したいというニーズがあるものです。

これを、世間ではアドレスマッチングとか、ジオコーディングと呼んでいます。

 

 

 

マルティスープでは、日本だけではなく、世界を相手に、ジオコーディングのご依頼を受けています。

時には、「このようなデータも?」と驚くケースもあります。

 

 

また、有料・無料のジオコーディングのサービスも増えてきています。

無料ということですと、東京大学のCSVアドレスマッチングサービスが有名ですね。

https://geocode.csis.u-tokyo.ac.jp/home/csv-admatch/

 

有料ですと、GoogleMapsでのジオコーディング(Geocoding API)もありますし、住所の揺れなどを考慮した気の利いたジオコーディングをしてくれる東京ガスエンジニアリングソリューションズ様のGeOAP(https://web.geoap.jp/service/about/function01.html)なども面白いサービスですし、住宅地図をベースとした高精度のデータベースを保有する、ゼンリンデータコム様のサービスも注目です。

京都の通り名を得意とする上田さんのサービス「ジオどす」(https://www.slideshare.net/naokiueda/geocoding-for-traditional-addressed-in-kyoto)も頭が下がります。

 

 

 

 

 

最近では、GPSの精度が上がっていることや、住宅地図レベルの地図が表現されることもありますし、特定したい位置がより個人から企業まで幅広くなっていますし、より多様化し、より緻密になっていると感じます。

 

 

もう少し、位置を特定することを深堀していきますが、

例えば、以下のような事例の場合、一体そちらの地理的な位置とはどこなのでしょうか?

 

 1. Aさんのお宅にチラシを投函したい。

 2. Aさんのお宅に営業に行きたい。先ずはチャイムを押したい。

 3. Aさんのお宅の水道メーターを読みたい。

 4. Aさんのお宅にお歳暮をお届けしたい。

 5. Aさんのお宅の近くに車を一時的に停車したい。

 6. Aさんのお宅の最寄り駅を調べたい。

 7. Aさんのお宅の最寄りのコンビニを知りたい。

 8. あるビルにあるAさんのお宅にピザを届けたい。

 9. Aさんのお宅前の道路で陥没があったので修繕したい。

 

例えば、

 1.であれば、郵便ポストの地理的位置を特定したいことになりますし、

 3.であれば、水道メーターの位置を知りたいということになるかもしれません。

 

みなさんお気づきでしょうか。

そうなんです。ジオコーディングの要求ですが、実は同じお宅でも微妙に違っているのです。

例えば、各家庭の表札位置かもしれませんし、電気・ガス・水道のメーター位置かもしれません。

例えば、大きな敷地の学校で電気・ガス・水道のメーター位置が分からないと、敷地内をぐるぐる回ることとなり、非効率です。

 

「いやそこまで詳細に言われても、データベースが無いから難しいよ」と思うかもしれません。

しかし、世の中には、そのものズバリのデータではないかもしれませんが、近いデータが存在するケースもあります。

 

 

 

また、最近ですと、映画の名シーンの撮影場所、アイドルの〇〇が訪問した場所など、外のシーンで位置を特定したい場合もあるようです。

身近な例では、「〇〇河川敷の公園で花見をしているのでピザを届けて欲しい。近くに、橋と△△があります」など。

この様に、周囲の状況から位置を推定したいというニーズも増えてきています。

 

 

 

私が実際に出会った例ですが、震災の際、あるインフラのコールセンターのお手伝いをしていましたところ、あまりの突然の災害で自分の家の住所や自分の名前を思い出せないおばあちゃんがいました。

その際、コールセンターの方々は、

「近くにどなたかいますか?」とお尋ねしていましたが、近くには誰もいないことを知り、

「近くにはどのような建物などがありますか?」など、位置を特定できそうな情報を得て、最終的には位置特定することが出来ました。

 

 

コールセンターの方々のコミュニケーション力には驚かされましたが、位置情報を取り扱う我々も、そこに、UXとしての位置情報の価値を知ることが出来た瞬間でもありました。

 

位置を特定する、推定するということ、とても奥深いです。

 

私たちは、位置情報のプロとして、今後も位置情報の特定や推定を突き詰めていきたいと思っています。

 

 

バイ

 

 

地図や位置情報を用いたシステムのご提案・開発ならマルティスープへ

マルティスープは、創業以来のGISとモバイル開発の実績と技術力で、営業支援システムやリサーチ・公共インフラ・工事・警備業界の現場を支援するシステム開発など、地図や位置情報を使った業務システムの導入のご提案や開発をいたします。

現場をつなぐコミュニケーションが屋内外業務のパフォーマンスを最大限に。マルティスープのiField(アイ・フィールド)®シリーズは、屋内外業務の現場の実力を減少させるコミュニケーション障壁を除き、使い慣れたスマートデバイスを使って 現場の実力をリアルに伝えるサービス。

位置・空間情報のエキスパート集団として一緒に働きませんか?

マルティスープは地図情報をはじめとする位置・空間情報技術のエキスパート集団です。当社で日々研究している地図や位置情報といった技術は、災害支援など貢献度の高いシステムとして使用されることもあれば、スマートフォンアプリのゲームとして使われることもあり、その利用用途・価値は、今後もますます広がっていっています。
私たちの企業理念は、「創る喜び、使う喜び」です。
今後の開発体制をより強化するために、新卒・中途問わず、当社の未来を共に創っていただける新メンバーを募集します!

【関連記事】こんな記事も読まれています

2018.06.22

Google Maps Platform でAPIキーを新規に作成する方法

みなさん、こんにちは。

Google 社より5月3日に発表された Google Maps Platform では、APIキーを指定しないアクセ・・・

続きを読む

2017.01.19

Distance Matrix API の使い方を考える

みなさん、こんにちは。

 

今回は、Distance Matrix API の使い方について説明いたします。

続きを読む

2017.03.05

Google マップにKMLファイルをロードする

みなさん、こんにちは。

今回は、Google Maps に KMLファイルをロードしてマーカー、ライン、ポリゴンを表示する方法を紹介します・・・

続きを読む

 - GIS, スタッフ日記