2017.03.17
時差計算ができるGoogle Maps Time Zone API の利用方法を考えよう
みなさん、こんにちは。
Google Maps API で最後まで紹介できていなかった「Time Zone API」についてご紹介します。
Google の説明も非常にシンプルである地点のタイムゾーン名とUTCからのオフセット、夏時間がある場合は夏時間のオフセットを返してくれます。
. ( ´_ゝ`)フーン
それだけ?と思ったでしょうか。。ここは何か閃きが必要ですね。
ちなみにですが、任意の場所のタイムゾーンや時刻を正確に取得する方法は
地球と太陽の位置関係だけでは表現できない思惑が絡まっていて
こういったAPIを使わないと正確な値を取得することは難しいです。
どんなものに使えるか考えながら見ていきましょう。
とりあえず、仕様を確認してみます。
リクエストパラメータです。
パラメータ名 | 説明 |
---|---|
location | 探す地点を示すコンマ区切りの緯度と経度のペア |
timestamp | 1970 年 1 月 1 日深夜 0 時からの経過秒数(UTC)で希望時刻を指定します。単位はミリ秒ではなく秒なので取得した現在日時を入れるときは丸めて下さい。 |
key | APIキーです。 |
リクエストURLです。これもPOSTで送信します。
https://maps.googleapis.com/maps/api/timezone/json?location={Location}&language=ja&timestamp={TIMESTAMP}&key={API_KEY}
非常にシンプルですね。他のAPIと比べても迷うことなさそうです。
デモ画面を作成しました。
今回はレスポンスデータから世界の主要都市と東京との時差を取得できるようにしました。
都市を選択してみて下さい。
レスポンスデータは吹き出しで表示するようにしました。
レスポンス結果の例です。
{
"dstOffset" : 1200,
"rawOffset" : 3600,
"status" : "OK",
"timeZoneId" : "Europe/Monaco",
"timeZoneName" : "中央ヨーロッパ標準時"
}
海上や水上の地点の緯度経度を渡すとエラーとなります。
常に決まった地点のタイムゾーンを静的データとして返すのであれば、このAPIを使わずにできますが
メリットとしてはやはり
任意の場所のUTCのオフセット値を返してくれる。
サマータイムを考慮できる。
でしょうか。
日本では馴染みのないサマータイムですが、世界60カ国以上で実施されていて
アメリカやオーストラリア、ブラジルでは州ごとに実施するかどうかを決めているのが現状のようです。
各国各州の事情まで考慮にいれるのは自前では難しいですね。
今回は Google Maps Time Zone API のレスポンス結果から現地時間を計算して出力しました。
私もこの記事を書きながら他に何ができるかなと考えを巡らせてみました。
例えば。。。2つ思いつきました。
①世界からアクセスされるサービスを運用しているサーバを使っている場合
クライアント端末の時間ではなくクライアント端末の現在地の緯度経度を取得してから
Google Maps Time Zone API を使ってタイムゾーンを取得して
負荷にならないようにタイムゾーン別で地域毎にイベントを発生させる。
とか
②飛行機の国際線の時刻表を使って出発時間と到着時間から
機内で寝るべきか起きるべきか何時間後に寝ると時差ボケなく過ごすことができるか教えてくれる。。。
とかでいかがしょうかー
証券会社や先物取引の現場などでは時差は重要になってくるのでしょうか?
グローバル企業や24時間開発をしているプロジェクトでは、相手の時間がすぐにわからないと不便ですよね。。。
アメリカやヨーロッパなど陸続きでも、時差があるエリアを観光する際などは、時差を活用すると楽しい観光の時間が長く持てるかもしれません。
Google Maps Time Zone API の利用方法を考えていると時差の利用価値をいろいろ考えてしまいました。
使い方次第で様々なサービスに利用することができるGoogle Maps
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