2017.04.23
KML を GeoJSON に変換して描画する
みなさん、こんちには。
最近、Google マイマップを使って図形を描画する機会がありました。
そこで、マイマップの機能を使い、KMLファイルをダウンロードし、Google Maps JavaScript API でKMLをロードしようとしたところ、何と表示されませんでした! そこまで複雑な図形ではありません。Google Earch や QGIS だと問題なく表示します。
仕方がないので、KML を GeoJSONに変換して描画することにしたました。今回はその方法を説明します。
KMLを GeoJSON に変換する方法としては、下記方法があります。(もっとあると思いますが…)
① QGIS等のソフトを使い、KMLをGeoJson にあらかじめ変換する ② ライブラリを用いて、動的に変換する
今回は、②のライブラリを用いて動的に変換し描画することにしました。
そこで今回使用したのは、MapBox で提供している「togeojson.js」です。
使い方は、非常に簡単です。KMLファイルを読込み、「togeojson.kml(kml)」と実行するだけです。
なお、kmlファイルの読込みは、d3.js で行いました。
var map = new google.maps.Map(document.getElementById("map")); // d3 で kmlファイルを読み込む d3.xml('test.kml', function(kml){ // GeoJSON に変換 var geojson = toGeoJSON.kml(kml); // map.data に GeoJSON を追加 map.data.addGeoJson(kml); // スタイルの設定 map.data.setStyle(function(feature) { var type = feature.getGeometry().getType(); if (type === 'LineString') { return ({ strokeColor: feature.getProperty('stroke'), strokeWeight: feature.getProperty('stroke-width'), zIndex: 1 }); } else if (type == 'Polygon') { return ({ strokeColor: feature.getProperty('stroke'), strokeWeight: feature.getProperty('stroke-width'), fillColor: feature.getProperty('fill'), fillOpacity: feature.getProperty('fill-opacity'), zIndex: 1 }); } else if (type == 'Point') { return ({ icon: { url: 'pin.png', scaledSize: new google.maps.Size(32, 32) } }); } }); });
また、図形の範囲でズームする場合は、下記のようにします。図形を描画後、「zoomToGeojson」をコールしてください。
// GeoJSON で追加した図形範囲でズーム
var zoomToGeojson = function() {
var bounds = new google.maps.LatLngBounds();
map.data.forEach(function(feature) {
processPoints(feature.getGeometry(), bounds.extend, bounds);
});
map.fitBounds(bounds);
};
var processPoints = function(geometry, callback, thisArg) {
if (geometry instanceof google.maps.LatLng) {
callback.call(thisArg, geometry);
} else if (geometry instanceof google.maps.Data.Point) {
callback.call(thisArg, geometry.get());
} else {
geometry.getArray().forEach(function(g) {
processPoints(g, callback, thisArg);
});
}
};
こちらがサンプルアプリです。テキストボックスにKMLを貼り付けて、「GeoJSONに変換」ボタンをクリックすると、GeoJSON に変換し図形を描画します。
いかがでしょうか。
まだまだ、考慮しなければいけない箇所もたくさんありますが、KML の読込みで上手く行かない場合は、是非こちらをお試しください。
Google Maps API の技術的な質問、あるいは地図開発に関する質問などがありましたら、是非マルティスープにお問い合わせください。
では、今日はこの辺で。
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