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Introduction example

2018.01.26

本当に交通状況を考慮したルート検索が行わているのか?

ルート検索

みなさん、こんにちは。

「ある地点から3箇所に対してルート検索したとき、きちんと渋滞を考慮された到着予想時間になるのか?」という調査依頼がありました。

 

おそらく、Google Maps Directions API や Distance Matrix API を使えば、渋滞を考慮した時間になります! と思ったのですが、実際どうなのか不安だったので24時間かけて試してみました。

単純に以下の3ルートに対し10分間隔で、Distance Matrix API を実行し、通常時の所要時間と交通状況を考慮した所要時間を保存します。

 

出発地→A地点

出発地→B地点

出発地→C地点

 

Distance Matrix API のパラメータは以下の通り設定しました。

https://maps.googleapis.com/maps/api/distancematrix/json
    ?mode=driving
    &traffic_mode=best_guess
    &depature_time={現在日時}
    &origins={出発地の緯度経度}
    &destinations={A地点の緯度経度}|{B地点の緯度経度}|{C地点の緯度経度}
    &key={API_KEY}

 

パラメータ 説明
mode “driving” を指定し、車でのルート検索とします。
traffic_mode “best_guess” を指定し、最適な到着予想時間を算出します。
depature_time 現在日時以降の値を設定すると、交通状況考慮した結果を得られるようになります。
origins 出発地の緯度経度です。
destinations 到着地の緯度経度です。複数指定するときは、”|”で区切ります。
key APIキーを指定します。

 

■調査時間

1月21日(土)16:00~1月22日(日)16:00

 

■調査場所

 

■調査結果

(1) A地点(地図上の左側のアイコン)

通常、この区間は1.6kmで通常363秒(約6分)のルート所要時間です。今回の結果では、最大580秒、最小で217秒でした。

A地点の調査結果

 

 

(2) B地点(地図上の上側のアイコン)

この区間は、1.7kmで通常368秒のルート所要時間です。今回の結果では、最大546秒、最小237秒でした

B地点の調査結果

 

 

(3) C地点(地図上の右側のアイコン)

この区間は、1.0kmで通常234秒のルート所要時間です。今回の結果では、最大356秒、最小144秒でした

C地点の調査結果

 

 

結果として、どの区間を見ても夜中は短く、夕方から夜にかけてが一番長くなりました。私も、休日に車を乗っていて一番道路が混雑するのは夕方のイメージがあります。当然と言えば当然の結果なのですが、実際グラフにしてみると非常に納得いくものになりました。

 

今回の調査を行ってみて、Distance Matrix API や Directions API は、ある程度、現在の交通状況を考慮した所与時間を返してくれているのではと思います。また、道路が混在しているのか、 空いているのかを考えるときは、通常時の所要時間と交通状況を考慮したときの所要時間の差を計算するなどして、判定してみても良いのかなと思いました。

是非、参考にしてください。

 

色々と長くなりましたが、今日はこの辺で。

 

バイ!!

 

 

 

 

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